« 母の言葉 | トップページ | 灼熱!! »

2008年7月10日 (木)

レクリエーション保険

そろそろ夏祭りの時期が近付き、保険家経営者もレクリエーション保険・イベント保険の引き合いがボチボチ出てきました。

けど、お祭りの保険って、いわゆる『レクリエーション傷害保険』ではお引受け出来ない事の方が多いのです。

なぜって???

例えば、お客さまからこういう話があったとします。『お祭りに来るのは全部で300人くらいなんだけど、それで見積もってみて。』

こういう話の場合、保険金額を設定して300人で計算すれば、見積もりは出来ます。申込書も、そのとおり記入すれば、保険会社でチェックは掛かりません(多分)。チェックが掛からなければ、保険証券も発行されます。

じゃあなぜ引き受け出来ないというのか???

それは、保険金を請求する時のことを考えれば分かります。

事故がおきて、保険金の請求をする時、300人分の名簿の提出が必要となります。確かにお祭りに来た人は300人くらいだったのでしょうけど、お祭りの実行委員会(=契約者)が、お祭りに来ていた300人分の名簿を提出出来るのでしょうか?

名簿を提出出来なければ、保険金は支払われません。保険金を支払えない保険なんて・・・・・。

だから、お引受け出来ない、という訳です。

じゃあ・・・、ということで3つ書きます。

じゃあ、レクリエーション保険って何のためにあるの?ってことが1つ目です。レクリエーション保険は、参加者が特定多数の行事の場合に加入出来る保険、だということです。例えば、野球大会で参加チームが決まっているからそれぞれのチームの人数が分かる、など。お祭りのような不特定多数の場合は不向きだ、ということです。

じゃあ、お祭りの保険はどうすればいいの?ってことが2つ目です。保険家経営者は、施設賠償責任保険でお引受けすることにしています。この場合、お祭りに来ていた人全員のケガを補償することは出来ませんが、実行委員会の過失で賠償事故が起きた場合などで対応出来ます。例えば、やぐらを組んでやぐらの上で踊っている人がいたが、やぐらが崩れて踊っていた人がケガをしてしまった、というような場合。実行委員会側が負う賠償責任を補てんする、ということになります。

じゃあ、なぜ保険会社でチェックが掛からないのか(多分)?ってことが3つ目です。これは、チェックを掛けない保険会社側の責任もありますが、代理店のアンダーライティングにも問題があります。保険会社は『代理店がこういうことを分かって保険を引き受けてくる』という責任転化論なのかも知れません。300人のレクリエーション保険なら、保険金請求の時に名簿の提出が必要だということを代理店がお客さまに説明している、と。一方代理店は『お客さんに300人って言われたから、それで引き受けた』というズサンなアンダーライティングをしているかも知れません。レクリエーション保険は保険料の割安な保険です。だから保険会社も代理店もナオザリにしてしまうのでしょうか?

久しぶりに保険の記事を書いたら、長くなってしまいました・・・・・。

けれども、このような保険事故が起こることなく、各地で楽しいお祭りが繰り広げられるが何よりです!!!

« 母の言葉 | トップページ | 灼熱!! »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 母の言葉 | トップページ | 灼熱!! »